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2026.06.25
インタビュー

vol.17「再精米」

6月は、北側にあるオホーツク海気団と、南側にある小笠原気団が、季節とともに入れ替わろうとすることで起きる「梅雨前線」が発生する、梅雨の真っただ中です。蒸し暑く湿度も高く、年間降水量の約4分の1を占めるほど雨が多いため、洗濯物も乾きにくく、カビやダニ、食中毒への不安など、マイナスイメージも多い時期です。一方で、農作物の栽培に欠かせない「恵みの雨」の時期でもあります。お米にとって梅雨は、昨年収穫されてからまもなく1年が経つ時期です。そのため、品質や食味の低下が、お米のプロでなくても確認できるようになる厳しい季節でもあります。また、新米の流通が早い産地では、前年度のお米、つまり古米となる直前の時期でもあります。古米は1年以上経過しているため、どれだけ丁寧に保管していても、新米と比べると乾燥が進み、水分量が少なくなっています。そのため、炊飯器の性能や水加減によっては、粘りが弱くなったり、あっさりとした食感に炊き上がったり、ご飯の甘みが少なく感じられることがあります。この避けられない劣化を少しでも遅らせ、おいしく食べられる期間を延ばすために、現在はお米を小分けして冷蔵庫の野菜室で保存する方法が基本とされています。ただし、冷蔵庫に入りきらない場合は、どうしても常温で保存する必要があります。その場合は、真空パックでの保存が推奨されています。(保存方法については前月コラムをご参照ください→https://www.ydk.jp/story-detail.php?nid=49)では、古米になるともうおいしく食べられないのかというと、決してそうではありません。令和の米騒動の際に販売されていた備蓄米を思い出していただければ、イメージしやすいと思います。古米をおいしく炊くための簡単な方法としては、水加減を通常より多めにする、または炊く前に1〜2時間程度浸水させる方法があります。水を多めにすることで、ご飯にツヤが出たり、粘りを感じやすくなったり、味がしっかりしたと感じられれば、効果が出ていると考えてよいでしょう。それでも効果が感じられない場合や、お米を手で軽くもんだときに掌に粉が付くような状態であれば、再精米が必要な状態と判断できます。ご家庭でできる簡単な再精米の方法としては、水切り用の硬めの金網のザルにお米を入れ、水をかけずに、表面を一皮むくイメージで一定のリズムとスピードで約2分間こすります。ザルの下に細かな粉が落ちていれば、劣化した部分がうまく削れた状態であり、再精米ができていると判断できます。ただし、この方法は毎回行うには手間がかかり、すべての米粒を均一に再精米できるわけではありません。そのため、まとめて再精米して保存する方法にはあまり向いていません。そこでおすすめなのが、家庭用精米機の再精米機能の活用です。家庭用精米機では、モータの回転力によって米粒を均一にこすり、劣化した表面だけを効率よく取り除くことができます。この方法であれば、再精米後のお米を再度保存することも可能です。お米を余らせてしまいがちな方は、家庭用精米機の活用を検討してみてもよいでしょう。
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