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2026.02.24
インタビュー

Vol.13「3月の行事とちらし寿司」

3月の年中行事といえば、多くの人が3日の「ひな祭り」を思い浮かべるのではないでしょうか。あとは「ホワイトデー」でしょうか。「ひな祭り」とは、女の子の幸福と健やかな成長を願ってお祝いするもので、七草・端午・七夕などと並ぶ、五節句のひとつ「桃の節句」(3月3日)を指します。もともと「上巳(じょうし/じょうみ)の節句」と呼ばれ、3月最初の巳の日を意味していましたが、江戸時代に五節句のひとつとして定められたことで、女の子のための節句として定着したそうです。「上巳の節句」が「桃の節句」と呼ばれるようになったのは、旧暦3月3日前後に桃の花が咲くこと、そして桃には魔除けの力があると信じられていたことに由来します。災いが起こらず、幸福が得られるようにという願いを込めて、雛人形を飾るようになったのです。ひな祭りでは、ちらし寿司・蛤のお吸い物・菱餅・雛あられ・桜餅など、縁起の良い食べ物をいただきます。-地域によって異なる「ちらし寿司」-年中行事の行事食は、地域ごとに具材の種類や呼び方、調理方法などに違いがあります。ちらし寿司も例外ではありません。-西日本のちらし寿司(ばら寿司・五目寿司)-酢飯に椎茸、高野豆腐、かんぴょう、れんこん、海老、油揚げなどを細かく切って混ぜ込み、上に錦糸卵や刻み海苔を散らします。生の魚介類はあまり使わず、大皿に盛りつけて、みんなで分けて食べるスタイルが一般的です。-東日本のちらし寿司(江戸前ちらし)-酢飯には具を混ぜ込まず、その上にまぐろ・海老・蟹・蛸・帆立・雲丹・イカ・サーモン・いくらなどの魚介や、錦糸卵などを彩りよく並べます。いわば「握らないお寿司」とも言えるスタイルで、一人前ずつ盛り付けるのが特徴です。-ちらし寿司と海鮮丼の違い-酢飯ではなく白飯を使ったものは、基本的に「海鮮丼」と呼ばれますが、最近では酢飯を使用することも多く、ちらし寿司との線引きはあいまいになりつつあります。酢飯に合うお米とは?酢飯に合うお米については、前回の「恵方巻き」コラムでご紹介しましたが、ここでも代表的な銘柄をご紹介します。・北海道:ななつぼし・青森県:青天の霹靂・山形県:つや姫・秋田県:あきたこまち・島根県:きぬむすめササニシキが含まれていないことに驚かれる方もいるかもしれません。かつては寿司米として定評がありましたが、現在は希少米となり、差別化栽培によって柔らかく炊き上がるため、扱いが難しくなっています。酢や具材を混ぜる際に米粒が潰れやすいなどの理由から、現在では推奨されなくなっているのです。-普段のお米で酢飯を作るには?-「酢飯用のお米をわざわざ買うのは大変…」という方もいらっしゃると思います。そんな時は、普段お使いのお米(※低アミロース米は除く)で工夫して炊いてみましょう。たとえばコシヒカリのような一般的なうるち米であれば、水加減をやや減らし(炊飯器の目盛よりやや下)、炊き分け機能の「あっさり/しゃっきり/さっぱり」モード、もしくは「寿司米」モードに切り替えて炊飯してみてください。なお、ゆめぴりかやミルキークイーンといった低アミロース米の場合は、さらに水加減を5〜10%ほど減らす必要があります。ただし上手に炊くためには数回の試行が必要となります。-精米機がある場合の裏技-家庭用精米機をお持ちであれば、「白米」ではなく「8分搗き」に精米することで、低アミロース米であっても、うるち米のような食感になります。水加減の調整も簡単になるので、ぜひ試してみてください。-酢飯の冷凍はできる?-ちらし寿司や酢飯の冷凍について、よくご質問をいただきます。具材を混ぜたちらし寿司は、冷凍に適していません。酢飯だけであれば冷凍可能という意見もネット上にありますが、筆者の経験からお伝えすると、食感・口当たり・風味の面で1ランク落ちてしまいます。そのため「冷凍できない」と考えていただいた方がよいでしょう。
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2026.01.21
インタビュー

vol.12 「恵方巻」

毎年特定の日時に繰返し行われる行事は年中行事と言われ、稲作社会を背景に、中国の暦法の影響を受けて成立していますが、日本独自の生活習慣等によって、現代ではバレンタイン・ハロウィン・クリスマスといった海外発祥のイベントも含まれて変化しています。1 月の年中行事と言えば、新年を祝うための日本の伝統的な料理で、家族の健康、豊作、子孫繁栄などを願い、縁起の良い食材を重箱に詰めた「おせち」。地域によって異なりますが、お餅が主で、年神様にお供えした餅や野菜などを一緒に煮て、正月の祝い料理として食べられる「お雑煮」。7 日の人日の節句に、無病息災を願い、春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)という野草を入れた「七草粥」。15 日のハレの日に、邪気払い、健康、豊作祈願を願い、米と小豆を一緒に炊き込んで食べる「小豆粥」などがあります。2 月の年中行事となると、恵方巻き、豆まき・福豆、バレンタインデーでしょうか。「恵方巻き」は、商売繁盛や無病息災を願い、七福神にちなみ7種の具材(かんぴょう、椎茸、きゅうり、海老、鰻・穴子、桜でんぷ、玉子焼き)を入れ、節分の日に、その年の歳徳神(としとくじん)という神様がいる方角「恵方」を向いて、言葉と一緒に福や運気が逃げてしまわないように、願い事を思い浮かべながら無言で、最後まで1本丸かぶりすると、願いが叶うとされる太巻き寿司の事です。恵方巻の起源・発祥には様々な説があって、どの説が正しいのかハッキリとした事は判っていませんが、江戸時代後期から明治時代初期にかけて、商売繁盛・無病息災・家内円満などを願って食べられるようになったのが起源とする説が現在は強いようです。それをコンビニやスーパーが、様々な種類の太巻き寿司を恵方巻きとして販売するようになって、全国的に定着していったという説です。本来の恵方巻きの7種の具材には、各々意味があって、かんぴょうは長寿。椎茸は健康。きゅうりは9 つの利。海老は長寿。鰻・穴子は長寿・出世。桜でんぷは縁起。玉子焼きは金運などです。しかし近頃の流行恵方巻きは、海鮮恵方巻き、サラダ恵方巻き、洋風恵方巻き、中華恵方巻き、揚げ物恵方巻き、ステーキ恵方巻き、うどん恵方巻き、キンバ恵方巻き、ドライカレー恵方巻き、オムライス恵方巻き、ロールサンド恵方巻き、ロールケーキ恵方巻き、スイーツ恵方巻きとジャンルを超えて幅広く、様々に変化しています。中には1本ではなく食べ易く切っている恵方巻きもあり、巻いてあれば何でも良いのか?切ってしまったらただの太巻きでは。と突っ込みたくなってしまう時もあります。よって「恵方巻きに合う今年のお米は〇〇〇〇〇」と言いたくても、酢飯なのか、白米なのかによっても違ってしまうため、今回は酢飯で作る恵方巻きという事で説明しようと思います。基本的に酢飯に合うお米は、お酢との相性が良く、ご飯粒の大きさが揃っていて、程よい米粒感があり、粘り過ぎず、寿司桶(飯台・飯切)から、シャリとして一定の量が素早く取り出せ、握りやすくて型崩れせず、赤身・白身・光り物・貝類・イカ・蛸・甲殻類・魚卵等の具材との相性も良く、喉越しも良く、冷めても味落ちがしにくいお米となり、つまりは、なかなか選ぶのが難しいお米だという事です。そのため、酢飯専用に、コシヒカリ系とササニシキ系をブレンドして作っていた時代もありましたが、現在は900以上の品種が存在しているため、ブレンド米ではなく、産地・品種で選ぶ事が出来るようにもなっています。手に入りやすくて代表的な品種を上げると、北海道ななつぼし、青森県青天の霹靂、秋田県あきたこまち・サキホコレ、山形県つや姫等だと思います。酢飯にする時は、研ぎ過ぎない事、米粒を割らない事、研いでから乾燥させない事、長い時間の浸水をしない事、炊飯器の寿司米モードを使う事、モードが無い場合はメモリ線の下に水加減をする事、炊き上がったら直ぐにほぐす事、シャリ切りをし過ぎない事、ご飯粒を潰さない事等の注意をして下さい。そして、巻きすで巻く時には、ご飯粒を潰さない程度に均等に力を加えながら巻いて下さい。ラップ等で巻く場合も、おにぎりになってしまわないように、力の入れ過ぎには注意してください。均等に適度に巻く事で、7つの具材の食感・美味しさを、口の中で体感しながら、丸々1本を食べ切る事が出来ると思います。体験上注意してもらいたいのが、水分や臭いを吸ってしまう具材の側に、生の具材を並べない事です。具材によっては、口の中で生臭く感じたり、ベッタリとした食感になってしまったり、食べ難くなってしまったりした事がありましたので。
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