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2025.07.14
インタビュー

「五ツ星 お米マイスター」西島豊造氏に聞く お米の知識 Vol.6

夏バテ防止!さっぱりご飯 暑くなってくると、ご飯が美味しくないと感じてくる人が多いようです。確かにお米の劣化が進んできていますので、保管状況や精米日によっては、美味しくないと感じるかもしれません。室内外の温度変化によって自律神経が乱れると、体温調節に負担がかかってバランスが崩れる事で、体が疲労しやすくなったり、胃腸が冷えたり、働きが弱まったり、さらに汗をかく事で、水分だけでなくビタミンやミネラル等の栄養素も失われますし、暑さによって味覚も鈍くなる事もあります。これらの原因が重なり合う事で食欲不振や倦怠感となり、せっかくのご飯が美味しくないと感じやすいようです。 食欲がない時は無理に食べようとしないで、多めの水で柔らかく煮込んだお粥、ご飯に沢山の野菜や出汁を加えて煮た雑炊、ご飯に海苔・梅干し・鮭・昆布・野沢菜・漬物等様々な具材を乗せてから熱いお茶や出汁をかけたお茶漬け、冷やご飯に市販のお茶づけの素や漬物等を載せてお水をかけて食べる冷やし茶漬け、お水ではなく氷を加えて食べる氷茶漬け、酢と塩や砂糖等で調味した酢・寿司飯、さらに、食欲を増進させる、体を温める、殺菌効果や消化を助ける効果がある、大葉、葱、ミョウガ、生姜、山葵等の薬味を加えてみる等、無理をせずに、その時に食べたいと思うもの、食べやすいと思うものを少しずつ摂る事が良いと思います。 食べ方以外には、お米を、粘りや甘味が強い品種から、粘りが大人しく・あっさり・さっぱり・喉越しが良い、北海道“ななつぼし”、青森県“青天の霹靂”・“はれわたり”、山形県“つや姫”・秋田県“あきたこまち”・“サキホコレ”・“秋のきらめき”、長野県“風さやか”、島根県“きぬむすめ”等に変えてみると効果があります。 食欲が無くても玄米を食べたい場合は、家庭用精米機の1分つきモードで、米粒の硬くて消化が悪い繊維質を断ち切ってから、炊飯器の玄米モードで炊くと、喉越しが改善されるだけでなく、消化も良い玄米となります。 家庭用精米機で食べる分だけを細かく精米する方は、白米だけではなく、分つき米モードを細かく使い分ける事をお薦めしています。粘りや甘さを求めるのであれば、やはり白米となりますが、糠層と胚芽を一部残して精米して、お米の栄養効果を高めながらも、喉越しや食べ易さを併せ持つ「分つき米」も良いと思います。つつき米の精米度合いは、玄米を0割、白米を10割とした場合に、何割精米しているかで表されます。1~9分つきまであり、数字が低い方が玄米に近いため食感は硬めとなり、数字が高くなるにしたがって、滑らか・しっとり・ふっくらの白米に近づいていきます。
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2025.06.13
インタビュー

「五ツ星 お米マイスター」西島豊造氏に聞く お米の知識 Vol.5

梅雨シーズンのお米管理術&おいしく炊くポイント ご家庭でのお米の保管は、直射日光を避け、風通しが良くて涼しい場所で、臭いの強い物のそばには置かず、夏は30日、冬は45日を目安に消費すると良いと言われていましたが、お米は空気に触れる事で酸化していき劣化していくので、季節の移り変わりと共に鮮度・品質・食味は落ちるのは当然の事なのです。それを防ぐためには、一年を通じて15度以下の低温保管が最適なのですが、ご家庭ではそのような場所はありませんので、似た環境である冷蔵庫の野菜室での保管をお薦めしています。常温保存では、20度以上で虫が繁殖しやすく、湿度が70%以上でカビが生えやすくなります。かつて虫は梅雨以降から繁殖していましたが、エアコンの普及により、一年を通して虫は発生しています。唐辛子やニンニクを入れると虫よけになるとも言われていますが、唐辛子とニンニクは旬の鮮度が必要で、お料理用の乾いた物では効果が無いようです。虫であれば、虫と巣などを除去する事で、お米を食べる事は出来ますが、カビの場合は食中毒を起こす可能性もあるため、カビが生えた袋ごと全て処分するしかありません。 お米の劣化を防ぐためには、毎回炊く量に小分けして、チャック付きの食品保存袋に、なるべく空気を抜くように絞りながら小さくして、冷蔵庫の野菜室の底に敷き詰めるようにして保存します。市販されている米びつ等だと野菜室で大きな場所を取り過ぎますし、ペットボトルだと、お米を取り出す時にボトルを振らなければならないのですが、その際にお米に深い傷が入ったり割れてしまう事があるので、現在では、チャック付きの食品保存袋が最も有効だと思います。 冷蔵庫の野菜室での保存は、白米でも玄米でも同じですが、玄米を冷蔵庫保存していて、食べる分だけを精米する場合は、冷たいまま精米してしまうと、お米が冷えて硬くなっているため、精米時に割れてしまう事があるので、冷蔵庫から出して、冷たさが弱くなってから精米してください。お米を研ぐ時は、わざわざ常温に戻さず、冷たいまま研いで、炊く時は冷たいお水を入れて炊いて下さい。それにより、粘りと甘味が強く出てきます。無洗米の場合は、炊飯器の無洗米モードを使って炊いても、粒感を硬めに感じたり、甘味を弱く感じる場合は、冷たいお水を入れて、最低1時間は浸水させてから炊いてみてください。しっかり浸水させたことで、米粒ごと芯まで給水されているので、ふっくらと炊き上がると思います。
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