vol.21「今年のお米は品質に注意」
本来であれば、10月は新米で盛り上がる時期なのですが、今年だけは状況が違います。
毎日メディアで言われているように、令和の米騒動でお米の価格が高騰したことで、お米離れが加速しました。その結果、お米が売れずに、令和7年産米(古米)の在庫が過去最大量となってしまいました。
そのため、古米の在庫を少しでも減らすための赤字販売が始まっており、古米の価格は下がり続けています。
その影響を受けて、令和8年産の新米の価格も、昨年からすると40%以上下がってしまった産地もあるなど、新米は大暴落してしまいました。
しかし、価格が安くなっても、お米の消費が伸び悩み、日本中の売り場には、大量の古米が溢れかえっています。
さらに、稲刈り時期に、線状降水帯による記録的な豪雨、台風による被害、長雨によって稲刈りが遅れる、稲が倒れる、水に浸かる、病気になる、穂発芽する等による品質低下も出ているそうです。
ですが、多くの売り場では、精米されたお米が袋詰めされて販売されているため、購入前に品質の良し悪しを確認するのは難しいものです。
しかし、諦めてしまう必要はありません。
簡単な方法で、低品質の新米を避ける事が出来ますので、以下のチェックをしてみて下さい。
1.お米の袋にある覗き窓から米粒を見て、米粒が形よく膨らんでいて、大きさが揃っているかを確認する。
2.白く白濁した米粒が、沢山入っていないかを確認する。
3.茶色くなった米粒や、一部が茶色くなっている米粒が入っていないかを確認する。
4.できれば米袋を立ててみて、米袋の上部の空間部分に、割れた米粒や、小さく砕けた米粒や、白い粉が、静電気で付いていないかを確認する。
5.米袋に記載してある、精米年月日の一番新しいお米を選ぶようにする。
6.もしもの時の問い合わせ先が、しっかりと記載されているかを確認する。
ですが、生産者直売のお米や、道の駅等で販売されているお米の場合は、米袋に覗き窓が無い場合があり、確認する事が出来ません。
その場合は、必要最低限の量だけを購入してみて、まずは大丈夫なのかを自ら食べて確認してください。大丈夫だと判断出来たら、次回は同じ生産者のお米を購入するようにしてください。
違う生産者の場合は、同じ品種であっても、品質が違う可能性が、今年についてはあると考えた方が良いと思います。
新米の価格が大暴落している事から、お気に入りの産地などが無い限り、今年のふるさと納税米を購入する事は少ないと思います。
ですが、価格の将来と品質の維持が不透明なので、定期購入は避け、その都度必要な分だけを買う方が良いだろうと思います。
一番恐れているのが、ネットで販売されているお米です。
古米が残っていて、新米の品質に不安がある年は、新米と表記していながらも、故意に新米に古米を混ぜ、在庫処分と品質を誤魔化す業者が出やすいのです。
そのため、購入前に、絶対に販売業者の真偽を確認して、必要以上の量は買わず、価格だけでの購入も絶対に避けた方が良いです。
ネット販売の場合、メーカーから消費者へ直送のため、偽造や低品質米の取り締まりが出来ていないという残念な現状なのです。
地域や売り場によっては、新米の品質チェック等に時間がかかってしまっているため、全体的に流通が遅くなっていて、新米の販売が遅れている場合もあります。
ですが、昔と違い、保管技術も格段に良くなっていますので、古米だから美味しくないだろうと諦めずに、購入して良いと思います。
ただし、まとめ買いはせずに、少量ずつ買う事を厳守してください。
